日本陽電子科学会会報「陽電子科学」

■発行ずみ会誌一覧 ※2017年3月1日より,過去2年分以前をオープンアクセス化しました。
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■第11号(2018年)  [PDFファイル(3.6 MB)

  • 巻頭言
    • 京都大学における陽電子利用関連の研究会
      義家 敏正(京都大学)  [PDFファイル

  • 入門講座
    • 液体中のポジトロニウム2
      小林 慶規(産総研)  [PDFファイル
    • 液体中のポジトロニウムに関する入門講座のPart 2である本稿では,水溶液中の含窒素化合物のポジトロニウムに対する反応性,有機溶媒中のニトロベンゼンのポジトロニウムに対する反応性への溶媒効果,圧力効果,異常磁場効果について解説する.そして,液体中のポジトロニウムに関する知見が無機ガラスや高分子など非晶質物質中のポジトロニウムの形成や消滅の理解に有用であることを示し,今後の展望を簡単に述べる.

    • 陽電子消滅2光子角相関法
      井上 耕治(東北大学),永井 康介(東北大学,KEK)  [PDFファイル
    • 陽電子消滅2光子角相関法は,陽電子・電子対が2光子消滅した際に放出される2本のγ線の180°方向からのズレ角の分布を測定することで,陽電子・電子対の運動量分布を高分解能で測定する方法であり,フェルミ面や欠陥の電子構造,ポジトロニウムの状態などに関する情報を得ることができる.本稿では,陽電子消滅2光子角相関法の基礎的事項から応用例までを解説する.

  • 最近の研究から
    • ポジトロニウム負イオンの共鳴状態の観測
      満汐 孝治(産総研)  [PDFファイル
    • ポジトロニウム負イオンは,電子2個と陽電子1個から構成されるクーロ3体束縛系である.2008年に,このエキゾチックな負イオンの大量生成法が実現し,そのエネルギー準位構造や解離ダイナミクスを探究する分光研究が可能となった.本稿では,その一環として行われた,近紫外領域における負イオンのレーザー分光実験について解説する.我々は,n=2励起状態Psの形成閾値近傍に表れる形状共鳴を観測することに成功し,実験的に決定した共鳴エネルギーと共鳴幅が量子3体計算とよく一致することを確かめた.

    • 室温イオン液体中のポジトロニウム
      平出 哲也(JAEA)  [PDFファイル
    • 絶縁材料中に入射した陽電子は,そのトラックの末端で熱化し,過剰電子の一つと1 ps程度の時間にポジトロニウム(Ps)を形成する.したがって,Ps形成は液体中の過剰電子の溶媒和過程のような速いプロセスを調べるためのプローブとなり得る.放射線化学では室温イオン液体(IL)を照射することで興味深い現象がみられ,またその現象はILの応用において重要なものであった.そこでILの陽電子消滅寿命(PAL)測定を行ったところ,IL中で最短寿命成分の異常に長い寿命値が見出された.これらの異常な寿命値の原因を明らかにするためにPALと陽電子消滅寿命-運動量相関(AMOC)測定を行い,最終的にPsバブルの振動を発見した.最近の研究について結果を紹介しながら解説する.

    • 全反射高速陽電子回折によるゲルマネンの構造決定
      深谷 有喜(JAEA)  [PDFファイル
    • 本研究では,全反射高速陽電子回折(TRHEPD)を用いて,ゲルマニウムの2次元原子シートであるゲルマネンの原子配置を決定した.回折強度の定量解析から,Al(111) 基板上に合成したゲルマネンは,先行研究で予測されたような,単位格子中2個のGe原子が突出した対称的な原子配置ではなく,Ge原子1個だけが突出した非対称な原子配置であることがわかった.

  • 研究室紹介
    • 東北大学金属材料研究所 永井研究室
      井上 耕治(東北大学)  [PDFファイル

  • ご案内  [PDFファイル
    • 関連会議・研究会スケジュール

  • 共同利用施設から  [PDFファイル
    • KEK物質構造科学研究所フォトンファクトリー低速陽電子実験施設
    • 産業技術総合研究所 高強度低速陽電子ビームライン
    • 京都大学複合原子力科学研究所 高強度低速陽電子ビームラインの現状

  • その他  [PDFファイル
    • 事務局から
    • 日本陽電子科学会 会則
    • 日本陽電子科学会会報「陽電子科学」投稿規程および投稿の手引き
    • 編集後記

■会報について

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【最新号】第11号(2018年)表紙


第10号(2018年)表紙


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第8号(2017年)表紙


第7号(2016年)表紙
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第6号(2016年)表紙
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第5号(2015年)表紙
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第4号(2015年)表紙
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第3号(2014年)表紙
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第2号(2014年)表紙
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第1号(2013年)表紙
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