日本陽電子科学会会報「陽電子科学」

■第9号(2017年)  [PDFファイル(2.7 MB)

  • 巻頭言
  • 入門講座
    • PET用陽電子標識トレーサー
      古本 祥三(東北大)  [PDFファイル(1.3 MB)
    • PETは,生体内の生理現象や病気の状態を非侵襲的に画像化する技術である.その画像化を行うために,PETでは11C (T1/2=20.4分)や18F (T1/2=109.8分)などの陽電子放出核種で標識された化合物がトレーサーとして利用される.一般的にPET用の陽電子放出核種は半減期が短いため,それらに特化した標識反応が開発されている.その標識反応を利用し,様々な病気の画像化を目的として,多種多様なトレーサーが開発されている.例えば,がんの糖代謝,アミノ酸代謝,増殖関連受容体,低酸素を画像化するトレーサーがある.また最近では,アルツハイマー病脳におけるアミロイドβおよびタウの異常蓄積を画像化するトレーサーも開発されている.このような新規PETトレーサーの開発は,医学画像診断の発展に貢献している.

  • 最近の研究から
    • LaNi5系合金の水素吸蔵・放出に伴う空孔形成・回復現象のその場観察
      榊 浩司,中村 優美子(産総研),秋葉 悦男(九大)
      PDFファイル(1.5 MB)
    • 水素吸蔵合金の水素吸蔵・放出過程における格子欠陥の挙動を観察するため,水素雰囲気下で陽電子寿命測定および同時計数ドップラー幅広がり測定が可能なシステムを構築した.構築したシステムを利用し,水素吸蔵に伴う空孔形成および水素放出に伴う空孔回復挙動の観察に成功した.その結果,LaNi5Cuのように水素吸蔵時に相変態が生じない場合でも,格子体積の膨張による格子ひずみを緩和するために空孔が導入されることが明らかとなった.

  • 研究室紹介
    • 千葉大学大学院 工学研究院 共生応用化学コース 計測化学研究室
      藤浪 真紀(千葉大)  [PDFファイル(947 kB)

  • ご案内  [PDFファイル(657 kB)
    • 第10回陽電子科学研究交流会
    • 第60回放射線化学討論会(共催)
    • 京都大学原子炉実験所専門研究会「陽電子科学とその理工学への応用」
    • 12th International Workshop on Positron and Positronium Chemistry (PPC12)
    • Positron Studies of Defects 2017 (PSD17)
    • 18th International Conference on Rositron Annihikation (ICPA18)
    • 15th International Workshop on Slow Positron Beam Techniques and Applications (SLOPOS15)

  • 共同利用施設から  [PDFファイル(664 kB)
    • 産業技術総合研究所 高強度低速陽電子ビームライン
    • KEK 物質構造科学研究所フォトンファクトリー低速陽電子実験施設
    • 京都大学原子炉実験所高強度低速陽電子ビームラインの現状

  • 学会印象記  [PDFファイル(1.9 MB)
    • The 3rd China-Japan Joint Workshop on Positron Science (JWPS2017) 報告と印象記

  • お知らせ  [PDFファイル(1.2 MB)
    • 「陽電子プローブの産業利用実績調査」概要報告
     
  • その他  [PDFファイル(687 kB)
    • 事務局から
    • 日本陽電子科学会 会則
    • 日本陽電子科学会会報「陽電子科学」投稿規程および投稿の手引き
    • 編集後記

第9号表紙